まばたき

肉眼から映る世界。

残したいのにカメラがなくて

しょうがないから携帯向けた。

写ったものは肉眼と

ちっとも似ていなかった。

僕の瞼に消えない残像。

もどかしくて

まばたきをする。

神様と宇宙人とサンタさん

始まりは小さなウソ。

見えることしか信じなくなった。

苦しいときだけ神だのみして

あとは神様なんていないと言う。

どこかの星では宇宙人がいるってこと

そんなの笑い話のネタなんだ。

小さい頃はプレゼント欲しさに

『サンタさんは　いるんだよ』って

信じたフリをしてたけど、

神様だって宇宙人だってサンタさんだって

どれも見えないものなんだけど

信じてみるよ、今からでも。

お店屋さん

もし

あたしがお店を開くとしたら

『ビビり屋』になるかな。

あと一歩が踏み出せない。

まわりの顔色で判断して

勝手に未来を予想して

それなら

『占い屋』になった方が

いいや。

でも

できるなら

『頑張り屋』がいい。

諦めないで

生き続けたい。

そして

みんなにも笑顔をあげる

『頑張り屋』になりたい。

マイナス１ピース

僕は、過去が苦しいから、

楽しい過去に変える為に、

わざと記憶の１ピースを

失くしたんだ。

そうやって、

パズルは永久に完成することなく

僕はまた、

新しい形をあてはめていって

足りない部分を

埋めようと、

『楽しい』と思いながら

生きていくんだ。

ヴィターチョコレート

熱いから溶けてしまった。

冷たいから、固まってしまった。

甘い筈なのに、

どこか苦みを帯びている。

ビタースウィートな

チョコレート。

甘いだけじゃ

つまらない。

大人にならなくちゃ。

お鍋の心

どんなお皿も、実は、

何かを受け止めるために

少しは深みがあるんだ。

でも、そんなお皿より、

深く受け止められる

どんぶりになりたい。

そして、そんなどんぶりよりも

広く深く受け止められる

お鍋になりたい。

失敗と前向き

何処を向いて歩けばいい？

雨模様が気になって、
それで上を向いたら
つまずいた。

何かにつまづきたくなくて、
それで下を向いたら
壁にぶち当たった。

壁にぶつかるのはもうイヤだから、
だから、前を向いて歩いてみた。

そしたら、どうさ。

前に転がっている石は見えたし、
空だって見えた。

僕は、
つまづいたり、壁にぶち当たったお陰で、
こうやって前を向いて歩けるんだ。

でも、失敗が無かったら、
今も僕は前を
向いていなかっただろうか。